パスポートの有効期限を必ずチェック!6ヶ月以上ないと入国できません
ねえ、旅行代理店の人に、
「パスポートの有効期限は6ヶ月以上ありますか?」
って聞かれたんだけど、なんで確認が必要なの?
パスポートの有効期限を6ヶ月切っていると、
入国できない国があるからだよ。
え?入国できない??
それ、手配していた航空券やホテルはどうなるの?
入国できないから、航空券とホテルをキャンセルせざるを得ないけど、
出発当日だったら、
キャンセル料100%だからまったく返金されないよ。
えぇ!パスポートの有効期限6ヶ月切っていたら、
入国できないし、キャンセル料も取られてしまうの?!
結構大事やん!!
そうなの。旅行代理店の人もそうならないように、
「パスポートの有効期限が6ヶ月以上あるか」を確認したんだと思うよ。
みなさんは、「パスポートの有効期限」を気にしたことありますか?
実は海外旅行において、とてもとてもとても大事な「パスポートの有効期限」。
パスポートの有効期限が6ヶ月を切っていると、入国できない国があります。
国によって「パスポートの残存有効期間」が決まっているので、
海外旅行先が決まったら、「行く国の残存有効期間」を事前に知っておく必要があります!
☆この記事でわかること
- パスポートの残存有効期間で重要性
- パスポートの残存有効期間が足りない場合の対処法
- 主要な国のパスポート残存有効期間を紹介
パスポートの残存有効期間とは?
パスポート残存有効期間とは、「パスポートが有効期限を迎えるまでの期間」を指します。
海外に入国するときには、「パスポートの残存有効期限」が一定期間残っていないと入国できません。
「パスポートの残存有効期間」は、国によって異なります。
えぇー!旅行に行くたびに毎回調べないといけないの?!
本当は毎回調べた方がベストですが、「入国に問題ない!」と思える基準はあります。
☆重要なのはコレだけ!
パスポートの有効期限が6ヶ月以上あれば、ほとんどの国に入国できる!
パスポートは有効期限が1年を切ったら、更新できます。
ほとんどの国が6ヶ月以上あれば入国できますから、
余裕を持って、パスポート有効期限が1年を切ったら更新しましょう!
パスポートの有効期限はどこを見たらわかる?
出典:神奈川パスポートセンター
「パスポートの有効期限」ですが、パスポート顔写真のページに記載されています。
上記画像であれば、⑩の場所に記載されている「有効期間満了日」にてわかります。
☆「有効期間満了日」の見方
「20 MAR 2028」→2028年3月20日まで
「月」の箇所が英語になっていますので、下記表を参考にしてください。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
JAN | FEB | MAR | APR | MAY | JUN | JUL | AUG | SEP | OCT | NOV | DEC |
パスポートの有効期限は、
パスポートを申請するときに「5年間有効なパスポート」と「10年間有効なパスポート」を選べるので、
パスポートが発行された日付から「5年間」or「10年間」有効になります。
パスポートの残存有効期間が足りないとどうなる?
パスポートの残存有効期間が足りないと、基本的に出発できません。
えぇ!!少しぐらいいいじゃん!!
と言っても、航空会社の人と入国管理官に「ダメ」と言われたら、出国できません。
「パスポートの名前と予約した航空券の名前が1文字でも違うと出発できない」というのと一緒ですね。
冒頭でも申し上げた通り、
出発できなければ、「当日キャンセル」になり、航空券代もホテル代もまったく戻ってきません。
でも「基本的に出発できない」ということは、出発できることもあるの?
実は正直なところ、航空会社も入国管理官も「人」なので、
「本当は出国できないけど、まあ今回は、、、」みたいなのは、実際あります。
実際にあった例:出発するときに「誓約書」にサインする
誓約書の内容
- 飛行機に乗せるけど、入国できなくても航空会社の責任ではないです
- 入国できなくて早めに帰国になっても、航空券代金は旅行者負担です
- もし入国できても、出国できない可能性があります
というような内容の「誓約書」にサインして飛行機に乗るようです。
もし強制送還になったら、その国に二度と入国できないかも…。
実際にあった例のように、
誓約書にサインして飛行機に乗れたとしても、
こんな内容じゃ心休まらないし、せっかくの旅行がまったく楽しめません。
必ず、必ず旅行に行く前にパスポートの有効期限を確認しましょう!
パスポートの残存有効期間が足りない場合はどうしたらいい?
パスポートの残存期間が足りない場合は、「パスポートの更新」をしましょう!
パスポートは、有効期限が1年を切ったら更新ができます。
更新であれば、新規申請より少ない提出物でパスポートの更新ができます^^
☆パスポート更新手続きに必要な書類
- 一般旅券発給申請書
- 写真(縦45mm×横35mm)
- 有効中のパスポート
- 手数料(受け取りの際に必要)
もし、パスポートの有効期限が切れていたらどうするの?
新規発行になるよ。
新規発行の場合は、初めてパスポートを取るときと同じ手順になります。
詳しくは、こちらのブログをチェック✅
こんな時はどうしたらいい?
有効期限6ヶ月ギリギリでも大丈夫なの?
乗り継ぎ便で目的地にいく場合は?
こんな疑問も出てくると思います。
順番に解説します!
パスポート残存有効期間ギリギリでも出発できる?
基本的には、問題なく出発できます。
ただ、万が一天候が悪くなり飛行機が遅延し、帰国日が変更になった場合、
残存有効期間ギリギリだと、パスポートの再発行や帰国のための渡航書が必要になり、手続きの手間がかかります。
なるべくトラブルを避けるためにも、パスポート更新をおすすめします。
乗り継ぎ便で目的地に行く場合は?
乗り継ぎ便で目的地に行く場合は、乗り継ぎ地のパスポート残存有効期間も確認しないといけません。
例えば、目的地は残存有効期間が3ヶ月でも、乗り継ぎ地が6ヶ月必要なら「6ヶ月間の残存有効期間」が必要です。
(例)「日本→シンガポール(乗り継ぎ)→パリ(目的地)
国名 | パスポート残存有効期間 |
シンガポール | 入国時6ヶ月以上 |
フランス | シェンゲン協定加盟国出国時3ヶ月以上 (パスポート査証欄の空白ページが見開き2ページ以上) |
上記の場合、パスポート残存有効期間は6ヶ月必要です。
乗り継ぎ便を考えられている方はこちらの記事も見てくださいね!
主要な国のパスポート残存有効期間を紹介!(2021.6.4現在)
- ビザ(査証)がいらない滞在期間の場合に限ります。
- 情報はどんどん変わりますので、必ず最新情報をご自身で確認しましょう!
アジア
韓国 | 入国時3ヶ月以上 |
中国 | 入国時6ヶ月以上 |
台湾 | 帰国時までに有効なもの |
香港 | 入国時1ヶ月+滞在日数以上 |
マカオ | 入国時30日+滞在日数以上 |
タイ | 入国時6ヶ月以上 |
ベトナム | 入国時6ヶ月以上+出国用の航空券を持っている |
シンガポール | 入国時6ヶ月以上 |
インドネシア | 入国時6ヶ月以上 (パスポート査証欄の空白ページが連続2ページ以上) |
北中、南アメリカ
アメリカ(ハワイ含む) | 帰国時まで有効なもの(入国時90日以上が望ましい) ※ESTA(エスタ)取得要! |
グアム | 帰国時まで有効なもの(入国時45日以上が望ましい) ※45日以内の滞在ならESTA(エスタ)不要 |
カナダ | 出国予定日+1日以上 ※eTA(イータ)取得要! |
メキシコ | 帰国時まで有効なもの |
ブラジル | 帰国時まで有効なもの (パスポート査証欄の空白ページが見開きで2ページ以上) |
ヨーロッパ
フランス | シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上 (パスポート査証欄の空白ページが見開き2ページ以上) |
スペイン | シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上 (パスポート査証欄の空白ページが1ページ以上) |
オランダ | 出国時3ヵ月以上 (パスポート査証欄の空白ページが2ページ以上) |
イタリア | シェンゲン協定国出国予定日から90日以上 |
ドイツ | シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上 |
オーストリア | シェンゲン協定加盟国出国時3ヵ月以上 |
ベルギー | 入国時3ヵ月以上+滞在日数以上 |
ポルトガル | 出国時3ヶ月以上 (パスポート査証欄の空白ページが2ページ以上) |
イギリス | 滞在日数以上(入国時6ヶ月以上が望ましい) |
☆シェンゲン協定とは?
シェンゲン協定とは、「加盟しているヨーロッパの26カ国間の移動では出入国審査が免除される協定」です。
(例)フランス&イタリア旅行【日本→フランス→イタリア→日本】の場合
- 入国審査:最初の滞在地「フランス」で行う
- 出国審査:最後の滞在地「イタリア」で行う
つまり「フランスの出国審査」と「イタリアの入国審査」が不要!!
この協定のおかげで、ヨーロッパの国を周遊するときは出国審査を毎回受けずに済みます。
一度シェンゲン協定加盟国で入国審査を受けると、加盟国から出国するまで基本的に最大で90日間滞在できます。
2022年よりETIASへの申請・取得が義務になる
ETIAS(エティアス)とは新たにヨーロッパ諸国へ入国する際に必要となる「事前渡航認証システム」です。
ETIAS(エティアス)の正式名称は”European Travel Information and Authorisation System”と表記します。
日本語では「欧州渡航情報認証制度」と訳され、一般的なヨーロッパ諸国への旅行であれば簡単な手続きだけでビザが不要になるという渡航者にとって便利なシステムです。
ETIAS(エティアス)申請とは?
ETIASが必要な国は全部で26カ国です。
◎ETIAS対象国
アイスランド | イタリア | オランダ | エストニア | オーストラリア |
ギリシャ | スイス | スペイン | スロバキア | スウェーデン |
スロベニア | チェコ | デンマーク | ドイツ | ノルウェー |
ハンガリー | フランス | フィンランド | ベルギー | ポルトガル |
ポーランド | マルタ | ラトビア | リトアニア | リヒテンシュタイン |
ルクセンブルク |
※ETIAS(エティアス)導入後、サンマリノ、モナコ、バチカン、アンドラへ入国する際もETIAS(エティアス)が必要となります。いずれの国も入国の際はETIAS(エティアス)対象国からの渡航に限定されます。
ETIAS申請に必要なものは3つです。
◎ETIAS申請に必要なもの
- 期限が有効なパスポート
- オンライン環境 ※メールアドレスが必要
- クレジットカード
料金や有効期限などは、後ほど紹介します!
中近東、アフリカ
トルコ | 入国時150日以上 |
アラブ首長国連邦 | 入国時6ヵ月以上 (パスポート査証欄の空白ページが見開き2ページ以上) |
モロッコ | 入国時3ヶ月以上 |
オセアニア
オーストラリア | 帰国時まで有効なもの ※ETAS(イータス)取得要! |
ニュージーランド | 入国時3ヶ月+滞在日数以上 ※NZeTA(ニュージーイーティーエー)取得要! |
電子渡航認証が必要な国
入国審査をスムーズに進めるために、「電子渡航認証システム」を取り入れ、事前に入国して問題ないかチェックする国が増えてきています。
「電子渡航認証」なのでインターネット上で申請します。
審査が通ったかどうかは、メールで届くので、メールアドレスも必要になります。
時差もあるので、出発の72時間前までに申請をお願いします。
電子渡航認証システムの名前 | 国名 | 料金 | 決済方法 | 有効期限 | 無査証で滞在できる期間 |
ESTA(エスタ) | アメリカ(ハワイ含む) | 14ドル | クレジットカード | 2年間 | 90日以下の短期商用・観光 |
eTA(イータ) | カナダ | 7カナダドル | クレジットカードなど | 5年間 | 6ヶ月までの短期滞在 |
ETAS(イータス) | オーストラリア | 20オーストラリアドル | クレジットカード | 12ヶ月 | 3ヶ月までの滞在 |
NZeTA(ニュージーイーティーエー) | ニュージーランド | 12ニュージーランドドル ※アプリだと9ニュージーランドドル +観光税35ニュージーランドドル | クレジットカード | 2年間 | 3ヶ月までの滞在 |
ETIAS(エティアス)※2022年より導入 | ヨーロッパ26カ国 | 料金未定(おそらく7ユーロ、18歳未満は無料) | クレジットカード | 3年間 | 90日以内の滞在 |
上記と料金が異なる場合は、代行会社を通しての申請になります。
英語で申請をしなければいけないので、不安がある方は代行業者に頼んでもよいと思います^^
入力する内容はそんなに高度ではなく、
自分で申請する方法もインターネットで調べたら出てくるので、
自分で申請される方が多いです^^
旅行会社でも代理申請を行っていると思いますので、相談してみてくださいね。
\JTBで海外旅行ツアーを探すときはこちらから/
まとめ
パスポートの残存有効期間、まじで大事だね!!!
意外と海外旅行って気にすること多いんだな…。
確かにただ楽しむだけじゃなくて、注意点もあるね。
でも今日覚えることは…?
パスポートの有効期限が6ヶ月以上あれば、ほとんどの国に入国できる!!
そう!それだけ覚えたらOK♪
海外旅行を全力で楽しむためにも、パスポートの有効期限は気にしておきましょうね♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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